坂詰克彦のブログ

怒髪天のドラムス、坂詰克彦のブログです。ご当地パンリサーチ、ビジネスホテルの朝食探訪、各地スーパーのレジ袋収集、オカルト、デカ盛り鑑賞、二郎系ラーメン探訪、鉄塔撮影等、マニアックな趣味を綴るブログ

ブラックくん。

キュー、レビュー…  、ChaN-saKaです。

猫の可愛さと云うものには、なかなか計り知れないものがありますが、たまに不思議、または神秘さが伴うこともあるのではないでしょうか。

 

あれは自分がまだ20歳で札幌に住んでいた頃(1K・2F)の事です。

夏の休日の昼下がりにボケっとテレビを見ていたら、猫が喧嘩しているらしい激しい鳴き声が聞こえて来ました。

 

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60秒くらいやってたので、そんなにか!と思って窓を開けて下を見ると、ブロック塀の上で二匹の猫が威嚇しあってます。

白に黒い斑点の子と、もう一方は所謂黒猫で真っ黒いやつでした。

正に「漆黒の」というやつでしたね。

 

一体どうなるのかなと様子を伺っていたら、ほんの少し引き気味だった黒い方が退散するに至りました。

喧嘩の終わった後の静けさが、また何とも心地よかったのを覚えております。

 

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そんなことがあって何日か経った、ある日の夕方ぐらいだったでしょうか…。

 

外出からアパートに戻って来た時、階段の入り口の辺りに、恐らくはその時の黒猫が佇んで(またはウロウロしていたか記憶的に定かではない)おりました。

 

「あれ?どうしたの?」的な感じで頭のあたりを撫でて、じゃあなと階段を上がったんですが、その子も後をついて来たんですな。

なんか可愛かったんで追い払ったりせずにドアを開けると、スゥッと中に侵入して行ったんですよ。

 

名前を仮りに「ブラックくん」としておきましょう。

 

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そんで、初めはすぐ追い出そうと思ったんですが、ミルクを器に注いだのを出してやったら、勢いよく舐めていたので暫くほっておきました。

ミルクを舐め終わったブラックくんは、部屋の中をウロウロした後、横になって暫くの間ダラダラしていました。

それから多分1~2時間後だったと思うんですが、ドアの前に移動して出たそうな素振りを見せたのでドアを開けてやると、サっと飛び出して階段を降りていってしまいました。

 

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なぜ俺に懐いたのか不思議でしたが、その後もブラックくんがマイルームのドアをカリカリして俺に開けさせて侵入し、暫く休んでは去って行くと云うことが何回もあり、何となくそれが当たり前のようになっていました。

 

仰向けになって雑誌を読んでいる俺の上半身をベッド代わりにして、ゴロゴロ言いながら寝てたこともありましたな…。

 

余程暇を持て余していたか、または居心地が良かったんでしょうかね…。

 

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そんなある日、いつもの様にやって来て寝ていたブラックくんの存在をすっかり忘れていた自分は、そのまま彼を置いて外出してしまったことがあったのです。

ブラックくんが来て休んでいくのが殆ど日常的になっていたので、あんまし気にしないようになっていたんだと思います。

 

そんで夜に帰宅して、暗闇で照明を点けた瞬間ですよ。

そこには、灯りに照らされて眼をギランと光らせた真っ黒い生物の存在がー!!!

ブラックくんが部屋の中に居ることなど、全く以て忘れ去っていて頭にほんの少しもなかったわけですから、あん時ゃホントに全身ビグゥーーーッ!! てな具合で。

飛び上がって後ろにひっくり返りそうなくらいのものでしたね。

 

わりー、すまん!と思ってドアを開けると、物凄い勢いで出て行ったっけなぁ…

 

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そんなことがあったのが原因からか、パッタリとブラックくんが来なくなって暫く経ちまして、季節はすっかり冬になり寝雪の上に粉雪の降り積もるある夜のことです。

 

時間ははっきり覚えていないが、恐らくは8時または9時くらいだったと思います。

テレビを見ながら寛いでいると、外から結構激しめな猫の鳴き声が聞こえて来たのです。

階段の下辺りからだったので、玄関ドアを開けて下を確認してみました。

そのアパートは自分の部屋のドアを開けるとすぐ階段があり、一階の入口の辺りの外の様子が見えるのですが、雪の降る中なんとそこにあのブラックくんの姿が!!  …驚きました。

 

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ガッチリ視線が合い、彼はまた鳴き声を上げます。

更に驚いたのは、彼は単独ではなく、見た感じからして恐らくは雌であろうと思われる、真っ白い子を横にピッタリと連れ添わせて居たのです。

 

それは、まるで彼女が出来たので、俺にその子を紹介しに来たかのような行動に見えました…。

う~ん、恐らくはそうだってのではないでしょうか。何となく雰囲気で分かり合えた気がしたような…。

 

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俺を覚えててくれて、暫くぶりに来てくれて、更には彼女も連れて来た。外は真冬の雪の降る寒い夜。

 

俺は、ブラックくんが先導して彼女と共に階段を上がってくるのを期待して待っていたんですが、15秒ほどして彼らは歩き去って行ったのでした。

 

少しでも中に入って暖まって行けば良かったのに、何故か立ち去って行った。

この辺も何か理由があったのか、その当時からですが今となっては更に謎であります。

 

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それ以来は彼らを見かけることもなく、春が来て自分はそのアパートから引越し、正に二度と会うことはありませんでした。

 

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ブラックくん、俺のことをどう思っていたのかなぁ…と、今でも思い出すことがあります。

 

次回はまた別の猫の話を書こうと思っております~。

 

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