坂詰克彦のブログ

怒髪天のドラムス、坂詰克彦のブログです。ご当地パンリサーチ、ビジネスホテルの朝食探訪、各地スーパーのレジ袋収集、オカルト、デカ盛り鑑賞、二郎系ラーメン探訪、鉄塔撮影等、マニアックな趣味を綴るブログ

サバちゃん〜東京での猫の話〜

あっという間の、、チャンサカです。

 

前回、『ブラックくん』と云う猫に関する話しを書きましたが、もうひとつばかり猫に関する話しがあるのでお届けしたいと思います。

 

「いよいよ東京、何が待っているのかー!!! 」と意気込みながら&戸惑いながら東京へ出て来て三年ほど経った頃、自分は杉並の閑静な住宅街のアパートの一階に住んでおりました。

その辺りは夜は勿論、昼間も非常に静かな環境であり、同じアパートの住人の生活音が無ければ、一日のうちの無音状態の占める割合もかなりの高さを誇る程でありました。

 

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あれは確か、そんな初春のある休日の昼下がりのことでした。

横になってタバコを吸いながらテレビゲームに夢中になってた所、背中側に位置する窓から「ガタン」という音が響きました。

何事かと振り返ると、窓に猫の影が!

 

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大体そうだと思いますが、部屋の窓には柵が設けられており、両端部分は開口になっていてました。

高さが地面から50cmくらい。

ブロックかなんかが置いてあったと思うので、人も跨いで入ってこれる程な感じでした。

猫であれば何の苦もなく届くでしょう。

 

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猫の影を確認したあと、驚きながらも一段落つけようとゲームに戻ってたんですが、猫が何だかカリカリとやっている訳です。

網戸を引っ掻いていたんですね。

そんでこりゃまずいと思い、追い払おうと窓を開けると逃げるコトもなく中に侵入して来ました。

 

コンニャロ、と思ったんですが妙に自然で違和感が無く、「ま、いいか。」と、猫をそのままにして再びゲームに戻りました。

何となくふとブラックちゃんのことを思い出したことも関係していたのだと思います。

 

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名前ですが、黒と灰色の縞々だったので『サバちゃん』としましょう。

メシには困っていないであろう太めの体型で、基本サイズも大きめでしたね。

また、ちっさい内蔵LED球が光ってるような首輪をしていたので、飼い猫で間違い無いと思われます。

 

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初めはゲームをやりながらも、ウロウロと部屋の中を探索するサバちゃんを何となく気にはしていたんですが、その内ゲームの方の比重が大きくなり、結構熱中してサバちゃんのことも忘れてました。

その後、ふと気づくとサバちゃんは横になっておりました。寝てるようでしたね。

 

それから何十分かしてサバちゃんは起き上がり、窓を開けろ的な仕草をしていたので開けてあげると、ヒョイと出て行ってしまいました。

 

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そしてやはりなんですが、サバちゃんがマイルームで休んで行ったのはそれっきりではなく、その後もコンスタントにやって来るようになっていたのです。

 

結構やって来てたなぁ、サバちゃんのやつ。

ある程度間が空くと、「来ないな…。」なんて気になっていましたね。

 

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サバちゃんが来ると、先ず網戸をカリカリと引っ掻き、部屋に入るとしばらく寝て帰って行く。

毎度そんな様子でしたから、カリカリされている網戸がだんだん破れて行くわけです。

 

そして網戸はその内ボロボロになっていき、ある日の外出から戻った時に、遂に大きな穴が出現していました。

俺が居なくても「開けろよ!」的な勢いで引っ掻きまくってるんでしょうね。

帰って来て見たら網戸のダメージが大きくなってる!なんて事がよくありました。

 

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結局の所、サバちゃんとの関係は別に劇的なものがあるでもなく、ふとやって来てから寝て行くだけってなもんでした。

ただ、それがごく当たり前のコトにはなっていましたが。

 

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それから一年ほど経って、引越しでそこを引き払う時に、部屋のダメージを査定に来た不動産屋さんが網戸の状況を見て、

「ああ、これは完全に交換修理ですね。」と、修理費用を加算していたんですが、その電卓を確認した時に思わず、

「これを破ったのは俺じゃないんですよ!」と、サバちゃんに請求してくれ!と言わんばかりのニュアンスで説明していた自分を思い出します。

 

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と、言うのがオチで御座いましたという猫にまつわる話だったんですがね。

いやぁ、なんか不思議な生き物ですよね、猫は。

ブラックくん&サバちゃん、未だによく思い出します...。

 

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