坂詰克彦のブログ

怒髪天のドラムス、坂詰克彦のブログです。ご当地パンリサーチ、ビジネスホテルの朝食探訪、各地スーパーのレジ袋収集、オカルト、デカ盛り鑑賞、二郎系ラーメン探訪、鉄塔撮影等、マニアックな趣味を綴るブログ

不気味の谷現象…

納豆はやっぱし大粒だよなぁ…。の、ちゃんさかです。

 

不気味の谷現象」という心理現象をご存知でしょうか。


簡単に言うと、(ここでは)ロボットの精度が上がって外観や動きが人間に極めて近い状態に到達するある点から、それまでのロボットに対する好感が、一気に違和感や嫌悪感、恐怖感、薄気味悪さに変わる現象があり、その感度をグラフに表した時の線の下降状態を不気味の谷というようです。

 

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1970年に、ロボット工学者の森政弘先生が提唱なされたようですね。


確かにロボットがあんまりリアルだと、嫌悪感もさることながら困惑感にも襲われそうな気はしますね。


意識の根底にある、ロボットであるという認識の崩壊への恐れも作用するのではないでしょうか。

 

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SF映画のように、近未来にロボットがその辺に沢山歩いているような時代になったとしたら、人間と見分けがつかないロボットが部屋に居て、普通の友人のように接する日常があるだろうという事で、慣れやなんかで違和感なく過ごすことが出来そうな感覚もあるんですがね。


ですが、例えばバグやなんかで急に止まって動かなくなった時の違和感はパないのではないでしょうか。


ソファでテレビを見ていた時、または静まり返った深夜、煙草の煙をはいているときにスッと停止してから、そのまま煙だけがユラユラと空気中を漂うみたいな状況でしょうか。


正に恐怖感に襲われそうですな。


または冷静に「また再起動か!」なんて具合になっている場合もあるのでしょうが。

 

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「ハイ・メンテナンス」というドイツのショートフィルムを見ていてふと思い出したんですよ。


その「不気味の谷現象」を。


その映画の内容的には、夫に不満を持つ妻が、別タイプの夫にチェンジの注文をするという近未来モノです。


作中では人間そのもののロボットが、首の後ろのスイッチを押されて動きを停止します。


オチは読み易いのですが、それでもなかなかのドキドキ感がありました。


何か妙に恐いので、機会を見つけて観ていただきたいものです。

 

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そんな「不気味の谷現象」を知ってから、なるほどあれはもしかしてそう言うことか、と思い出したことがあります。


ハイテクノロジー・ロボットのコトとは、少し違った方向の現象になってしまうとは思うんですが、自分が小学生の時に、


「自分の顔で恐怖の谷現象」


と、今だからこそ名付けることの出来るであろう現象を発見済みであります。


そして、これは誰でも気軽に体験出来る現象なので、思い切ってここで紹介させていただきたいと思います。

 

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これが、本当に怖いんですよ。


鏡に映る顔が自分のそれではないと脳が認識するのでしょうか。


そして、「知らない怖い奴が俺を見てる…、うわぁー‼︎」と、なるのです。

 

面白い顔になっているなぁ、と感じる頂点に達した瞬間に、恐怖の谷の深淵まで突き落とされるのです。


なるべく無音の密室がおすすめですよ ~ 。


自分の場合、小学生時に発見してから3回ほど挑戦しましたが、全てに於いて凄まじい恐怖感に襲われましたね。


あんまり怖いので、封印してから既に40年の月日が流れております。


本質的には「不気味の谷現象」と同じ領域に入るのではないかなと思うに至っております。

 

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ところで、リアル・ロボットに関する余談的な話を。


バック宙も出来るヒト型ロボットを開発しているアメリカのロボット研究開発会社「ボストン・ダイナミクス」が、2009年に動画投稿して世界に衝撃を与えた四足歩行の犬型ロボット「Big Dog」をご存知の方も多いと思います。


見た目は、機械から4本足が生えている感じであるんですが、私もその動きのリアルさにホントに驚きました。

 

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社員の方に、本体の側面に蹴りを入れられたBig Dogが、大きく体勢を崩しながらも巧みな体重移動と足さばきで立て直すシーンでは驚きの後に「そんなに蹴られて可愛そうじゃないすか!」な感情も覚えましたね。


そんなボストンさんも凄いですが、我が日本のHONDA ASIMO も素晴らしいですね。

 

開発リーダーを務められた本田技術研究所の重見聡史氏が

 

「機械であるロボットがペットになれるわけじゃないので、なにか別の存在として、新しいカテゴリを作りたいと思っている」

 

と仰っておりますが、正に真髄といいますか、ハッとさせられるお言葉ですね。


感動しました。

 

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明るい未来への期待が膨らみます。

 

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