まう
先日の「大怒髪展」にて、公開された「坂詰克彦 The Movie」の中で、スカイダイビングに挑戦させて頂いた。
高所からの落下というシチュエーションでは、以前にバンジージャンプの企画があった。
バンジーは100mの高さを誇る竜神大吊橋から飛び降り、ゴム・ロープでビャーン!となる。
スカイダイビングは4000mの上空から、インストラクターとタンデムで飛び込む!
高さの差はあるが、恐怖度はどちらが上なんてコトはなく、それぞれの恐さがある。
バンジーの恐怖ポイントは、何と言ってもその命綱ともいえるゴムの強度への不安だ。
プチーン!なんていって切れちまうんじゃないかという不安がどうしても拭えなかったが、実際ジャンプしてみて(落下する感じか) 、恐怖で息が詰まった。
そんで、最下点まで行ってからのリバウンドによる上昇がまた恐怖で、そっからまた落ちるのがまたまた恐怖と、そんなのを何回か繰り返した。
リバウンド中に、ゴムが体に絡まったらどうなっちまうってんだ!という恐怖に襲われっぱなしだった。
下は干上がり気味の湖で、水が真っ黒いので「あんなところに絶対に落ちたくない!」という思いも頭を駆け巡る。
引き上げられている時も、引き上げ用ロープの結び方が「すげえ簡単だ!」ったのを見て、解けるかも知れない恐怖から逃れる為に無心状態モードに入った。
無事戻った時の安堵感は途轍も無くハンパなかった。
ジェット・コースターもそうだが、万が一の事故の可能性が恐怖を呼ぶんだな、これが。。
例えば、全体に暗いスペースマウンテンなんかは、ネジが外れてぶら下がった鉄の小間材が顔に当たるんじゃないかという果てしない恐怖が毎度あった。
無事にゴールした時は、ホントに「今」に感謝したものだった。
そして、今回のスカイダイビングだ。
先ず、セスナに乗って上昇し、飛んで着地するまでの注意事項の説明を受けながら、ダイブ時の行動マニュアルを長椅子にうつ伏せて実際にやってみる。
その後、ユニフォームを着て暫く待つ。
5組でグループになるんだが、我々の前のグループがセスナに乗り、上昇してゴマ粒くらいの所から降りてくるのを見て、
「なんか、凄いな…。」と漠然と思っていた。
そして、自分たちの番が近づくと、自分とタンデムするインストラクターと握手したり、
「よろしく、楽しもうぜ!」みたいなやりとりをしたが、外国人で英語なので自分は「イエーィ。」「サンキュー。」などとオロオロだったのである。
セスナに乗り込み飛んでて思ったのは
「ボロボロだが、別に大丈夫なんだな。」という事だった。
そして、落下点の4000mに近づくにつれて、緊張度と恐怖が増して行った。
インストラクターがジェスチャーを交えて、最終確認やカメラ撮影に関して色々言っていてから、遂に飛ぶ瞬間が訪れる。
さあ、行くぞ!と言った感じで前の3組が次々と飛ぶ。
開口で一度止まり、息を整え、気持ちを落ち着かせるのを想定していたが、そんなヒマは全く無くザザーッと移動してそのままレッツゴー!バーン!だった!
インストラクターの皆様にとっては、流れ作業でこなす業務に過ぎないかのようであった。
高所作業に従事していた頃、鉄骨の組み立てで10階の高さで梁の取り付けをしていて最も恐かったのは、ボルト(仮)を落っことして歩行者や作業員に当たるんじゃないかというところだった。
と、言うわけでございまして!
次回、ダイビング中の様子をお届けします!
… 予定です!