Sky Diving - 『落下編』
という事で、正に流れ作業的な運びでセスナ機から飛び出した直後は仰向け状態であった!
ほんの何秒か後にぐるりと下向きに誘導されるのであるが、それまでは「もしかして、失敗してるんじゃないのか⁈」と、ビビリ具合もハンパでは無かった!
うつ伏せの普通状態になってからは、兎に角空気抵抗が凄まじい。
呼吸はしづらく息が詰まるし、ゴォー!という爆音も凄まじい。
「うひやー、落ちてるぞー!」なんて思いながら、初めは下を向いていたのだが、インストラクターが額に手を当て顔を上げようとする。
「そう言えばそうだったかも。」と、搭乗前の注意事項説明を思い出した。
確かに前方に顔を向けると、全体を広く見渡せるので景色の壮大な具合を感じ取れた。
だが、あまりの空気抵抗のためにずり上がったゴーグルで眼が普通に開けられず、視界が邪魔される。
自分で直そうと思ったが上手くいかずに、まいったな!と、思っていたところにインストラクターが調整してくれたので助かった。
4000メートル上空のセスナから飛び出して、地上目掛けて猛スピード落下するなんてのは、なかなか体験できる事ではない。
「このまま加速に加速をして地面に叩きつけられたら、いったいどうなっちまうってんだ!」
なんて思うと恐怖も膨れ上がる。
「多分、ある程度の辺りで気絶してそのまんまなんだろうなぁ…。」と、漠然と考えたりもした…。
その時、インストラクターがパラシュートを開放するに至った。
それまでの轟音から、打って変わっての静寂に包まれる。
一瞬にして別世界に移動したかのような錯覚があった。
この時初めて「凄いな、スカイダイビングて…。」と、興奮の中にも落ち着いて認識することが出来たのを覚えている。
と云う具合でありまして、『パラシュートが開いてから編』を、すんませんが次回に続かせて頂きます。