_ _ _ _ _ Feel が Nice な Groove
ドラマー(ここでは狭めてそこに限定)のグルーヴ感というのはそれぞれにオリジナルのものがありますから、多種多様であり、気にするととても勉強になるのは勿論ですが、先ず、とても面白い。
色んな音源を聴きまくるのもモチですが、フェスなんかに出演させてもらって時間に余裕があると、色んなバンドを観さしてもらいます。
メチャメチャ重いのに軽やか、激しく速い中に味わい深く優しい柔らかさがある、ラウドでありながらタイト、など何かと発見や驚きがあります。
そんで、何だか凄くだとか妙にノリがいい演奏を目の当たりにしたり、音源に出会ったりした時に、
「いよっ ! ナイス・グルーヴ !! 」
なんてことにて心を惹き付けられるのでしょうね。
またその中に、そう言った気持ちよさを務めてプレイする人も居れば、恐らくは何も意識していないであろう(完璧な自分予想) なのに、
「こ、これは…!!」
と、何だか分からないけれど、恐ろしいほどの Nice Feel を醸し出す人もいらっしゃると思われます。
生まれ持ってのナイス・フィール。。
初見でもスタンダードでも、演奏するどんなグルーヴも自分のセンスで転がし、聴衆を酔わせる。
いやぁ~ 、かっちょいい ! てな感じでしょうか。
そうありたいもんで御座います。
そんなこんなで、あれはもう20年程前になりますが、
~ 自分もまだまだ30代前半でありましたか… !
ワタクシが運転する、現場に向かうバンのラジオから聴衆であろう歓声が飛び出し、轟くスティック・カウントとともに始まった曲は… !!
郷ひろみさんの「アチチ」でも有名な
『Goldfinger'99』の元ネタ、
リッキー・マーチン(Ricky Martin)さんの
【 Livin' la Vida Loca 】 でした!
テンポの速いベーシックな、所謂エイト・ビート!
全体のタイム感、太鼓、シンバルの音色はモチのコト、各楽器のバンドメンバー、ホーン・セクションとVo.リッキー・マーチンのバランス、更に聴衆、の全てをコントロールするドラム・プレイ…。
「どんなやつだいこのお方は!」と、
当時のIBMの容量5GBのパソコンでめちゃめちゃ調べたものですが、分からずじまいだった。
「こんな演奏が出来たら最強じゃないか ! 」
なんて思ったもんです。
そういえば、この時より更に何年か前に現場からの帰路のカー・ラジオから流れた、川中美幸さんがギターをバックに (作曲家の弦哲也先生) 唄われていた【 ふたり酒 】があまりに素晴らしかったのをこれを書いていて思い出した。
二人の醸し出す雰囲気が良すぎて涙が出てきたのを覚えております。
ついでにもうひとつ思い出したのは、これも現場での昼休みのカー・ラジオだった。
ヒルメシ後に缶コーヒーを飲んでいる所の耳に飛び込んできた曲。
【泣きむし東京 / 森進一】
コーヒー缶を口に当てたまま止まった …
「なんていい曲だ。」
作詞は、少女A/中森明菜、め組のひと/ラッツ・アンド・スター、チェッカーズ作品などを手がけた売野雅勇さん。
そして作曲が、ご本人・森進一さん。
完璧なまでの、一発でノックアウトだった !
現場の近くの商店街に、偶然にも演歌専門のCD屋さんがあって、迷わず帰りに音源をGET!
当時は長方形のケースに入った8cmのちっさいディスク。
アダプターを装着して聴くのが普通だったな。
そんなこんなで月日は流れ、久しぶりに動画サイトでマーチンさんのライブを片っ端からチェックしてみました。
そんであらためて気づいたのでありますが、、
オフィシャルのMVは勿論、アップロードされているほとんどの「Livin' la Vida Loca 」の、ライブ映像から聴ける音が、めちゃめちゃ素晴らしい!
全部が同じドラマーでは無いだろうが、やっぱし気持ちのいい感じが、ナイスですね ~
ワタクシの読みでは、皆さんLatin系の方ではないかと思ってるんですが、、、
最近は曲芸系ドラマーが多く、その方面も観ていて素晴らしくテクニカルで興味深いのですが、その中においても、あれ?この方はちょっと違うな、と気になるプレイヤーも結構いらっしゃる。
でもやはり個人的には、南米系(ラテン系でいいのかな?) の大先輩や若手のFeel がたまらないわけですなぁ。
因みに、自分が驚愕させられ続ける南米系のドラマーは、
▷イグナシオ・ベロア_ IGNACIO BERROA
▷アレックス・アクーニャ_ ALEX ACUÑA
・1944年生まれ、75歳。ペルー出身。
▷アントニオ・サンチェス_ ANTONIO SÁNCHEZ
・1971年生まれ、48歳。メキシコシティ出身。
▷ジミー・ブランリー_ JIMMY BRANLY
▷ラファエル・バラタ_ RAFAEL BARATA
・1980年生まれ、40歳。ブラジル、リオデジャネイロ出身。
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皆さんバカみたいに上手くて素晴らしいので、思わず
「バカか!」と、言ってしまうでしょう。
そんなワケで、Latin Drummer の凄味もいいんですが、次回は我が日本のRhythm Master の話を少しばかりでもお届け出来るでしょうか ?!
、、、出来るで筈でしょう。