朦朧書簡 1 - 1 / 眞野瓦へ、鯛頭より
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朦朧書簡 1 - 1 / 眞野瓦へ、 鯛頭より
相変わらずに上手いことやってるかい。
こっちはちょっと前までまぁまぁだったんたが、最近はあぶれることが多いんだよな、、
デッドポイント、なんてのかな。
先週は2日もそんなだったから、また午前中から缶ビールだったもんな。
他にもあぶれが2人いたもんだから、3人でいつもの坂の上の公園でさ。
集合場所の倉庫から、坂の途中のコンビニに寄ってっていうやつだよ。
公園の近くにコンビニがあるのって、安心感あるもんな。
今の季節の公園は丁度いい感じだ。
暑くもないし、寒くもない。
1番いいよ。
そう言えば結構前の話だけど、やっぱし午前中から飲んでたんだけど、気づいたら5時をまわっててな。
みんなボチボチ帰ってくるんじゃねえか?
なんて言ってたら、向こうからテクテク社長が来てよ。
めちゃめちゃ激怒されたな。
どうしたって酔ったら騒いじゃうもんだからよ。
何回か会社に苦情が入ってたんだよなぁ、やられたわ。
だからって訳じゃねえけど、最近は静かにベンチで座って飲んでんのよ。
公園以外にねえのかって言ったら、少し行ったとこの交差点の角に中華屋があんだけどさ。
出禁なんだよな。
前に、若いやつ2人とでそこで飯食ってたら、そいつらが揉め始めちゃってさ。
なんつーのかなこう、お互い譲らないもんだからよ。
直ぐに外に出そうと思ったんだけど、勢い付いちまってドアに激突で、バシャーン!なんつって上半分のガラスを割っちまってさ。
えらい目にあったよ。
飯食ってたって言ったって、みんな酒も相当入ってたからね。
やっぱ酒飲んで仕事の話ってのは、タブーだなこれな!
そんなわけで。そいじゃ、また!